行きたい、行きたいと思っていた田端文土村記念館に行ってきた。
田端に集い、暮らした文士芸術家たちの作品などが展示されている。
JR田端駅北口から徒歩2分、入場料は無料と気軽に寄れる。
田端には文土村記念館の他にも、文豪たちの旧居跡の近くに標示板や、行きつけだった飲食店などスポットも点在しているので、興味のある方は一度、訪れてみてはどうだろうか。
展示物は基本、写真・動画撮影禁止のため、基本は文字のみでお送りさせて頂く。各自、行かれる際もご注意いただきたい。
「田端文土村記念館」には何がある?
おおまかには以下のような展示が行われている。
企画は期間により左右される。
私が訪れた時は某ゲームとのタイアップ企画と「文土たちのアオハル」という企画だった。
常時展示スペース
田端に暮らした文士芸術家やエピソードなどをが資料や映像で紹介されている。
その時の企画により多少変わるようなので参考程度になるが、貴重と思われる著書本や田端での文土エピソードなのがあった。
芥川龍之介の「或る阿呆の一生」もあり、この中で島崎藤村に言及しているたった一言があるのかと、ひとりで何となくきゅんとした。
書簡も展示されており、芥川龍之介の書簡も勿論あったが結びが「芥川生」であった。
以前、訪れた田山花袋記念館での書簡でも「島崎生」とあったように、昔はそのような結びが一般的だったということだろうか?(この辺、私はあまり詳しくないので、あくまでも推測である)
尤も印象に残ったエピソードは、萩原朔太郎の「田端は何だかじめじめしている」的な発言と、その結果8ヶ月ほどしか田端には住んでいなかったというエピソードである。
独特の感性を持つ萩原朔太郎らしいエピソードだなぁと思うが、仲が良いとされている芥川龍之介と室生犀星が住んでいたのに! と思わなくもない。
芥川龍之介 田端の家 復元模型
芥川龍之介が田端で済んでいた家を1/30スケールで復元したものである。
こちらがかなり精巧で作られていた上に、ココミテシートなるものでかなり詳細にわたって説明が書かれたシートがあり、興味深いものであった。
ココミテシートはチラシ形式でお持ち帰りできるので要チェックである。
正確には家だけでなく、芥川家に住んでいた人たちの模型もあり、芥川龍之介本人はあるエピソードにちなんで木の上に居たりする。
企画展示スペース
田端文士・芸術家についての企画展を、様々なテーマで年3回ほど開催しているようだ。
私が行った時は某ゲームとのタイアップ企画と「文土たちのアオハル」という企画だった。
詳細は省くが、某ゲームの方は文豪パネル展示に特別絵のパネル、記念品販売などウハウハであった。
勿論、購入した。
アオハルでは芥川龍之介と菊池寛、久米正雄など新思潮の展示が特に興味深かった。
彼らのエピソードはもちろん、直筆原稿に朱色で校正や落書きがされているものなど、ちょっとくすっとするものが盛り沢山であった。
この辺は是非是非、直で見て頂ければと思う。
恐らく常時展示ではないのだろうが、一番おもしろかったのは文藝春秋に掲載されていた「直木三十五のゴシップ記事」だった。
直木と交流のあった芥川龍之介や菊池寛は勿論、自然主義作家(田山花袋・島崎藤村・徳田秋声)らについてもなかなか辛辣に書かれており、思わずぶほっと笑ってしまったほどだった。
オリジナル映像コーナー
田端文土村記念館オリジナルの映像が見られる。
「芥川龍之介」や「室生犀星」など約13名の映像があるようだ。
また、私が訪れた時はこの裏側に「芥川龍之介」と「菊池寛」の実映像が流れており(こおりやま文学の森資料館の映像だったかな)、木にするする登る芥川や子供たちと戯れる芥川、将棋をさす菊池寛などの貴重な映像が見れた。
たぶん、めちゃくちゃ貴重な映像なのではないだろうか。
少し足を伸ばせば「東洋文庫ミュージアム」もあるよ
田端のお隣の駒込には「東洋文庫ミュージアム」がある。
電車でも行けるが、文土村記念館前のコミュニティバスからでも行くことは可能だ。
コミュニティバスで「駒込駅」まで行き、そこから徒歩7分ほどで東洋文庫ミュージアムだ。
電車だと一駅2分(130円)で、バスだと10分(100円)である。田端の町並みを何となく見たい場合はバスでどうだろうか。
東洋文庫ミュージアムは壁と言う壁を埋め尽くす「モリソン書庫」がある。
圧巻本棚が見たい!!!
私の手元には、SBIネオモバイルでちまちま買っていた三菱商事の株主優待で無料招待券!
三菱商事の株を1株でも所持していれば貰えるようだ。本好きにはおすすめ!
折角なのでと、足を伸ばした結果がこちらである。
開館情報をきちんと見てから行きましょうね!!!
いつか六義園と共にリベンジするぞい。
まとめ:2023年には芥川龍之介旧居跡に記念館が……!
今回だけでは色々と受け止め切れなかったため(大興奮しすぎて)、また日を改めて訪れたい。
貴重な著書本、書簡、文土間のエピソードなど本当に盛り沢山であった。
また、2023年には芥川龍之介の旧居跡の土地の一部を取得して、「芥川龍之介記念館」の開設が検討されているようだ。
出来上がった暁には是非、訪れたいものである。
ではでは、この辺で!
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