株は怖い。
意味もなくそう思っている人は少なからず居るだろう。少し前の私もそうだった。いや、正確に言えば、未だに怖いかもしれない。きちんとした手順を踏めば手数料取られるだけで済むクロス取引でさえ、金額が大きいとマウスを持つ手がピタリと止まってしまうことがある。
大きな金額を扱う売買となれば、誰だって怖いものである。手元にリアルマネーがなくたって同じだ。むしろ、ここで怖いと思わない人は株に手を出すのは危険とも言える。
株もお金もただの紙切れなのに。この紙切れにつけられる価値に私たちは日々、振り回されているのだ。特にここ一ヶ月、私は持ち株と社会情勢が見事にマッチ(アンマッチ?)したおかげで大分、振り回された。某大臣の発言やら、結果にコミットするんじゃなかったのか企業に巻き込まれて何度、叫びかけたか。
お察しの良い方は大体、予想がついただろう。良い機会なので、記録を残す意味でも記事にしてみようと思う。
どんな株を購入しているのか
私は主に優待株や高配当株を購入している、いわゆるインカムゲイン(資産を保有することで得られる利益)狙いというやつだ。
この株記事にある通り、色々と勉強した結果そうなった。
私とて最初は無謀にもキャピタルゲイン(株を売買することで得る利益)を狙っていた。
だが、シンプルに言うと、そんな簡単に儲けられないと早々に悟ったのだ。意気揚々と購入した四季報も今は鍋敷きと化している。
一、二ヵ月はそこそこ勉強して、実際に投資して感触をつかみ、投げた。これは無理だわ。時間はお金で買うという格言があるぐらいである。早々に見切りをつけ、長期保有の意向に転向したワケである。
だが、やはりそれでも最初の内は株価の浮き沈みに、自身の気持ちも勝手に直リンクさせて、浮き沈みしていたものである。
実際の株価の動きを見てみよう
- ミューチュアル 100株
- ジョイフル本田 2株
- すかいらーく 100株
- KDDI 100株
- NSD 1株
- マルコ 200株
以上が私の持ち株だ。
ジョイフル本田はNISA口座が開設した頃と株式分割(1株→2株)の時期が重なり、株ぱっかんするのが見てみたいというくだらない理由で初購入した記念すべき単元未満株だ。NSDは長期保有目的で1株だけ購入してある。
他の株がいわゆる優待目当て株、もしくは、高配当金株である。ミューチュアルとKDDIは10月下旬に購入した。6月から株価を眺めていて「底値だ!」と思い、買ったのである。その直後辺りの口座キャプチャがコレだ。
10/29
全然、底値じゃねぇ……!
という私の心の叫びがこの時点でもあったが、もっと面白い(大変な)ことになるのは更に二週間後のことである。
11/14
菅官房長官の携帯大手3社に向けた「4割値下げ」からの、NTTドコモの値下げ発言コンボによる大ダメージをわかは受けた! のである。KDDI……あと二週間我慢出来ていればもっと底値で買えていたのに(初心者あるある)
だが、負の連鎖は続く。
11/15
ライザップの赤字転落による子会社マルコ被弾直撃である。ついでに、すかいらーくの業績も芳しくなく少々被弾した。これは痛い。この時は流石に落ち込んだ。
損切りも頭をよぎったが、長期保有目的で買った株である。まぁ、今更売る勇気もなく、見ていることしかできなかったワケなのだが……ここからが株の面白いところである。
11/22
お?
11/27
おおっ?
11/28 AM
まじで?
11/28 正午
まさかのプラ転!!!
プラ転はこの一瞬だけだったが、保有数にしては怒涛の上げだった。KDDI、よく頑張った。つか、すかいらーく、どうした。日付を見て頂ければお分かり頂けるだろうが、決算急落から約一、二週間後の出来事である。この時ばかりは株怖っ! とガチで思った。
まとめ
そして今は以下のように落ち着いた。
12/6
個人的にはこれぐらいが一番、落ち着く。マイナスだが、KDDIの配当一回分でペイできる金額だ。
疑似体験でお分かり頂けたと思うが、社会情勢によっては一ヶ月でこれぐらいの振れ幅がある。実際にはもっと最悪な場面だってあるかもしれない。優待株や高配当株を買ってコレなのだから、キャピタルゲインを狙う人はもっと色々とアレなのだろう。(アレとは)
いくら余裕資金から買っているとは言え、やはり約5万のマイナスはきつかった。優待株や高配当株じゃなければ耐えられなかったかもしれない。株、超怖い。長期保有と割り切って株価を見なければ、いちいち一喜一憂する必要もないのだろうが、こればかりはなかなか。これでも最近、慣れてきた方でやっと偶に見るのを忘れるくらいになってきた。
やはり、実際に売買しないと分からないリアルの怖さがある。余程、強いメンタル持ちでなければ「いざとなったら始める!」は通用しないだろう。小心者の私はビクビクしつつも、今ぐらいのペースで少しずつ慣れていった方がやはり良さそうである。
人間慣れが大事である。少しでも「株、挑戦してみたい!」という人は早めに実際に触れてみることをおすすめする。これを見て「やっぱり株怖い!」と思った方は、何だかすみません、とだけ謝っておく。
ではでは、この辺で。
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