最近、ジュニアNISAを子供の教育費運用目的で始める人が居る。
かく言う私も検討まではしていた口だった。
ジュニアNISAとは
廃止決定により18歳までの払い出し制限がなくなり、使い勝手が良くなったという皮肉な制度である。
うちにも元気でやんちゃな男児が2人ほど居るので口座開設を検討してみたが、以下の理由から結局、止めるにいたった。
この記事にたどり着いたということは、少なくともジュニアNISAの口座開設を迷っているとのことだと思う。
こんな方々にとって、私が口座開設を止めた理由が少しでも参考になれば幸いだ。
私が「ジュニアNISA」口座開設を止めに至った理由
「ジュニアNISA」に積み立てる資金に余裕がない
月2~3万円は何とかなりそうだが、さすがに年80万円はきつい。
年80万円積み立てるには月6万強の投資信託の積立て、もしくは、個別株の買い付けとなる。
ちょっときついな……
個別株の場合は、買い付けタイミングも難しいだろう。
仮に投資信託の場合と考えて、当初は月2~3万円でもインデックス投資信託に積立しようかとも考えた。しかし、次にあげる「運用期間が短い」と併せて考えると元本割れの可能性も否めなかったため、止めるに至った。
月2~3万円の投資信託の買い付けなら
でいいかな、となった。
私はつみたてNISAを既に満額投資しているので選択肢のひとつは消えるが、まだ未開設の人はそちらの方をオススメする。
つみたてNISAなら現在、2038年以降も積立可能となり期間が長い。運用できる期間が長ければ長いほど、元本割れの可能性も限りなく低くなる。加えて、払い出しに制限はなく、いつでも払い出しは可能だ。
わざわざジュニアNISAを選択する必要はない。
既に「つみたてNISA開設済みだよ!」と言う人は高配当株投資にチャレンジしてみても良いのではないかな~と思う。
ジュニアNISA口座で買うのと一緒じゃん! むしろ非課税分、ジュニアNISAの方が良い! と言われてしまえばそうだ。
が、ジュニアNISAは投資可能な期間が限られている(~2024年まで)うえに、購入できる金額も限られる(年80万円×4年間)
そのプレッシャーは、投資初心者にとって想像以上にネックとなるだろう。
無駄に焦って、高値掴みとかしちゃいそう
それなら非課税云々はないが、配当を継続して貰う方に重点を置き、いつでも好きな金額、好きなタイミングで、上場企業なら1株から買えるSBIネオモバイルでのちまちま購入の方をオススメしたい。
「ジュニアNISA」だと子の年齢次第では運用期間が短い
うちの子の場合、下の子の年齢が現在7歳=小2である。運用期間はざっくり10年。
ひじょーに、びみょう
仮にジュニアNISAで投資信託への積立を行うと仮定した場合、元本割れリスクがほぼなくなるのは大体15~20年と言われているため、悩ましい期間だ。
それならば前述した「つみたてNISA(親名義)」や配当金目的の「高配当投資」を視野に入れた方が良い。
払い出し自由とは言え、あまり投資になれていない人間がインデックス投資を行うと止めるタイミング(一番、利益が出る状態で売る)が掴めず、トホホ……となるという話はよくある話だ(いわゆる出口戦略の話)
つみたてNISAとは違い、非課税での運用期間が最長でも18年と決まっているのならば周囲に流されず「使わない」選択肢を取ることも選択肢のひとつとなるだろう。
「ジュニアNISA」よりも、良い制度が新設される可能性がある
子供向けに限らず、もっと良い制度が出来る可能性が今後、十分に考えられる。
つみたてNISAの限度額が上がるとか……?(わくわく)
あくまでも、わかさんの願望なので本気にしないように。
要はもっと良い制度が出来た時に、すぐに流せる資金余力を残しておいた方がいいと判断した。
ジュニアNISA口座をとりあえず開設し、もっと良い制度が出来たら乗り換え! という方針でも良いが、この場合だとそれまでにジュニアNISAで積み立てた分が元本割れしてしまう危険性が残る。
今は特にコロナ禍で不安定な市場だし
それならば無理にジュニアNISA口座を開設せず、個別株・外国ETFの買い付けをちまちましながら高配当投資をしつつ、もっとより良い制度を待つのも手だと思ったのだ。
私はそうやって財形貯蓄・養老保険・学資保険・ドル建て保険などなど交わしてきたり、金額少なめに留めてきた部分がある
安易に飛びつかない選択肢も時には必要だ。
「ジュニアNISA」開設には親権者(夫)のサインが必要
じつはこれが一番、ネックだった
ここからはほぼ愚痴である。見たくない人はまとめまでサクッと飛んで欲しい。
うちの同居人(夫)は
典型的なダ○夫である。
羅列してみたら想像以上に〇メ夫だった笑
こんな同居人なので、今後の子供の教育資金のために口座開設したい! という話すらはばかられた。
私からいくら言っても納得できなかろうと、有料のFPさんに家計診断して貰うことで外部から刺激を……と思ったのだが、それすら暖簾に腕押し状態な人だった。最早、説得は諦めた。
健康診断の再検査をきちんと受診し直し、生命保険を見直せばマイナス1万円が見込める。
今、貴方が使っている楽天銀行に住宅ローンを借り換えればトータルで160万円ほど総支払額が減る。
こう言っても、いつまで経っても行動に移さない人なのだ。それどころか、重箱の隅をつつき、私をなじりはじめるさまだ。最早説得は諦めた。
最近、気づいたがうちの夫は外ずらが良い、典型的なモ○ハラ夫だ。
自分が選んだ伴侶なのだから説得すれば絶対に分かってもらえる! などという話も偶に聞くが、私は無理だと感じている。
確かに私が悪い点もあるのだろう。
だが、何も変わろうとしない夫を、何故私が貴重な時間を割いてまで説得しなくちゃいけないのか。
なぜ、私がそこまで心砕いて、ストレス溜めてまで、我慢してやらなくてはいけないのか。
天秤にかけて、労力に見合わないと判断し、必要な生活費だけを同居人から確保して(重要)、切り捨てるに至った。
この辺は別記事で詳細に書きたい(ただの愚痴大会である)
まとめ:子供が満18歳になるまでの期間と投入できる資金とで天秤にかけよう
要は「見合うだけの投資期間」と「短期間で投入できる資金力」がある人はジュニアNISAの口座開設を検討しよう。
開設すると決めたなら、早く行動に移した方がいい。年を越すたびに、投入できる資金が80万円/口座、失われてしまう。
私は今回挙げた理由から口座開設を見送ったが正直、この判断が正しいかまでは分からない。未来のことなんて誰にも分からないのだ。
だからこそ、他人の意見は参考にしつつも、惑わされず自分で決めていただければと思い、筆をとった。
ではでは、この辺で。
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