(2023.02.04追記)令和4年分については、e-Taxで確定申告を行うことで、すべてオンラインで済んだ。スマホとマイナンバーカードがあれば、すべてオンラインで完結できたのでオンライン申告に興味ある方は以下記事を参考にして欲しい。
お役所向けの書類とは、読み解けば何てことないのだが、何であそこまで小難しく書けるのだろう(はなはだ疑問だ) と、言うワケで。
な人向けに、実際に私がやった確定申告書の書き方をつらっと書いてみようと思う。
要は、ざっくり言うと。
特定口座(源泉徴収有)だと確定申告自体は不要なものの、実はちょっと多めに税金がひかれてしまっている! (分離課税により)大半の人は年収に見合わない税率で税金ひかれているから、(総合課税で考えて)年収に見合った税率に計算し直して、その分還付してよ!!! ……という話である。
更に、そこにややこしいことに住民税が絡み、住民税の方に総合課税を適用されるとかえって税金が高くついてしまう可能性がある……! なので、そこだけは勘弁して! と別途、市役所に言いに行く必要がある。
これらをちょっと小難しく言うと、株は本来分離課税方式というもので税金徴収なのだが、これを総合課税にすると年収に見合った課税になるから……。で、住民税は「申告不要制度」って言うのを使えば、その辺何とかしてくれる的な。
詳しくは他を見てくれ。
「確定申告書」の作成を行ってみよう!
用意するもの
年間取引報告書は 、今時の証券会社は電子交付だと思うので、証券会社名と年間取引報告書でぐぐれば大体分かるかと。ちなみにSBIネオモバイルはPCだとよく分からないことになったので、スマホから見た方が良いかもしれない。
また、確定申告をやる場合は、ふるさと納税のワンストップ申告は無効(上書き)になるので、改めて入力が必要となる。
「確定申告書」の作成方法について
国税庁 確定申告書等作成コーナー にて行える。
作業中はこまめに「入力データの一時保存」で現在のデータを保存しておこう。何かあった時にそのデータを読み込みなおすことで、そこから再開できる。
また、あまり重要ではない工程の画像はかっ飛ばすので、よーく字を見て欲しい。
とりあえず、上のリンクからHPへとび、「作成開始」を選択しよう。
次に「印刷して提出」である。
推奨環境が提示されるので、確認しつつ「利用規約に同意して次へ」を選択する。
「 令和元年分の申告書等の作成 」横にある▼を押し、一番左の「所得税」を選択。
入力方法の選択を問われるので、真ん中の「左記以外の所得のある方」を選択
次の画面で生年月日を問われるので入力して、入力終了(次へ)を押す。
給与所得の入力を行う。こちらは源泉徴収票を参考に、図に示されている通りに書かれている内容を転記すれば良いので簡単だろう。
配当金の確定申告「配当控除」の書き方
さて、ここからがキモである。次に「上場株式等に係る配当所得等」の「入力する」を行う。
「総合課税」を選択し、「特定口座年間取引報告書」の内容を入力するを選択。
「書面で交付された特定口座年間取引報告書の入力▼」を押し、年間取引報告書の右上を参考に、下記の要領でチェックする。「譲渡損益」と「配当等」についてはとりあえずチェックしておこう。
証券会社によっては「xml」データが提供されている。こちらを利用すると、以下の手順が勝手に入力され、入力の手間が省ける。「xml」データがあるようなら、そちらを活用しよう。
「譲渡に係る年間取引損益及び源泉徴収税額等」についてを年間取引報告書を参考に入力する。これは見たままなので分かりやすいだろう。
引き続き、「配当等の額及び源泉徴収額等」の入力を年間取引報告書を参考に行う。
最後に証券会社名を入力して終わりだ。年間取引報告書が他にもある場合は「もう1件入力する」で、同じ要領で入力すれば良い。全て入力し終えたら一番下の「入力終了(次へ)」を押そう。
上の作業を終え「入力終了(次へ)」を押すと年間取引報告書を入力した分、リストが出てくるので「配当控除の入力」を押し、内訳別の配当等の額を空白のまま(J-REATからの配当がある場合はここに記載するのだとか?)下へスクロールし、計算ボタンを押す。
この手順をリスト分=年間取引報告書がある証券会社分やれば良い。
ここまで来たら、あとひと踏ん張りである。所得控除のところまで「入力終了(次へ)」を押していこう。たぶん、↓が選択されていないと言われるが、確定申告自体初めての人は「いいえ」を選択すれば問題ない。
前年度のデータがある、かつ、損失がある場合は、前年度のデータを利用して作成すれば勝手に引き継がれるので、適当に「はい」を選択しておけばいいような気がする。
私はクロス取引分で微妙にあるので、それを繰り越しているようだが、役立っているのかはよく分かっていない←
とりあえず、そんな感じでここ数年出しているが、現時点で税務署からも突っ込まれていない。
外国税額控除を行う場合
外貨などで外国株(ETF)などを直接、購入した場合に行う感じである。
外国株式を開設してない人は無縁の話なので、スルーして欲しい。
おおざっぱにはこんな感じである。
年間取引報告書の「国外株式又は国外投資信託等」の部分を転記する感じである。
私はSBI証券でのみ外国株式(ETF)を購入しているので、その分だけを記載した感じだ。
複数証券で購入している場合は、同じように次行に追記し、2のところにその総計を記載する感じとなる(私はひとつの証券会社しか利用してないので、合計のところはそのまま転記している)
これ以下の欄は、今年初めて外国税額控除を行った人は入力する必要はない。
前年度以前も外国税控除を行ったことがある人は、前年度の確定申告表をもとに指示されている部分をそのまま転記していけば良い。
ふるさと納税をした場合
ふるさと納税をした人は、所得控除のところで「寄付金控除」を入力するのを忘れずに。内容に従って入力すればいいだけなので、これも然程難しくはない。最終的に「寄付した額-2000円」分がどうのこうのと出れば良い。
還付金の表示をチェックして終了!
「入力終了(次へ)」 を押していくとその内、還付金額が出てくる。還付されていればたぶん平気、おめでとう!
その後も、 「入力終了(次へ)」 を押していくと還付金額の振り込み先やらマイナンバーやら住所やらを聞かれるので聞かれるままに入力すれば良い。
で、最後に「帳票表示・印刷」を行うとPDFが出力されるので、それを印刷すれば完了だ。
お疲れ様でした!!!
勝手が分かってきた人は、この状態で保存して、「配当控除」のところで「総合課税」にしたものを本来の「分離課税」にしてみたら還付金額がどう変わるのか……など試してみると良い。
作成した「確定申告書」を本人確認書類と共に税務署へ
不安な人は税務署に早めに行って、詳しそうな人に根掘り葉掘り聞いてみると良い。
「上場株式に係る所得の個人住民税の申告不要制度」を行う
令和3年度分から確定申告と共に出来るようになったようだ。
出来上がった確定申告のPDFの3枚目の下部にある「特定配当等・特定株式等譲渡所得の全部の申告不要」欄に「〇」をつければいいだけのようだ。
私の場合、(前年度の確定申告データを利用したためか)ここに関する確認が作成段階では出てこなかったので、直筆で〇をつけて出す予定である。
が、どうも、特定口座以外で課税所得を申告する場合はこの方法が使えないらしい。一般口座のものを申告している場合は、すぐ下方にある(令和2年度以前の方法)を参考に申告する必要があるのだとか。税務署に確認してけれ。
不安な人は従来の方法でも問題ないらしいので、市役所にて以下の方法で提出すると良いと思う。
(以下は、令和2年度以前の方法)
確定申告書の写し(必須)と年間取引報告書(念のため)を持参して、お住まいの市役所に行こう。
忘れるので、確定申告に行ったその足で行くことをおすすめする。
案内の人に「上場株式による~」の言葉をそのまま言えば、どの窓口に行けば良いかは教えて貰えるだろう。フォーマットは各自治体で違うので、確定申告書(写し)を持参してどう書けば良いか、その場で聞くことをおすすめする。
私はそうして市役所の人を大分、悩ませたらしく数十分放置された(最終的に分かって良かった)
長浜市のやつがわりかし分かりやすかったので、参考に載せておく。
参考 上場株式に係る所得の個人住民税の申告不要制度(長浜市ホームページ)
まとめ:確定申告書つくるの疲れた
ホームページでお手軽に確定申告書を作成できるのはとても良いのだが、毎年制度も変われば作成サイト自体も微妙に変わるので、これ! と言った参考資料がなく、自分で書いてみたがどうだろうか。
少しでも同じ境遇の人に届けば幸いだ(だけど、間違っていたら本当にごめん)
大幅に間違っていれば税務署から指摘が入るだろうし、軽微なら恐らく気づかれないのだろう。とにかく指摘が入ったら正しい内容を聞いて、修正申告すればいいだけの話だ。
なんやーかんやーで5000円くらい還付になった。結構、大きな金額である。高配当株をまたちまちま買い集めていけば、もっと大きな金額になるだろう。今回、作った確定申告書が間違ってないといいな!
ではでは、この辺で。
コメント