いつ死ぬか分からない。
こう言って、入ってきたお金の額も把握せず、お金を使う人は居ないだろうか。
貰ったお年玉をスマホゲームの課金で全額溶かした人、居ないだろうか。
親から貰うお小遣いが足りず、親に追加をねだったり、有意義な学生時間を削ってアルバイトをする人、居ないだろうか。
この時点でドキッとした人は、正常な金銭感覚が失われかけ予備軍だ。
いつ死ぬか分からない。
主に、いつ早死にするともしれないのだよ、の文脈で使われることが多い。が、しかし、逆の意味である、いつまでしぶとく生きるのか分からないのだよ、も含まれていることを忘れてはならない。
独身時代は自由だ。お金はそこそこ、時間もそこそこ。余程のブラック企業&社畜&永遠の独身貴族以外は、最後の自由時間となる。
プラス、金銭感覚をまともにする最後のチャンスとも言える。
独身は字のごとく独り身だ。何かあっても影響範囲は独り。家族を持てばそうはいかなくなる。夫の都合、嫁の都合、子供の都合という予期せぬ不確定要素が必ず発生する。お金も飛ぶ。マネー・イズ・フライ!(お察しのとおり、私は英語が超苦手だ)
だからこそ「いつやるの? 今でしょ!」なのだ。
恩師の言葉で、好きな言葉がある。
「30歳過ぎた奴には何を言っても聞きやしない」
学生諸君、まだ就職して2、3年目の若者諸君。君たちならまだ遅くない。十分、取り返せる。
お金が足りない! あとで後悔しないためにも、読んだ後に「余計なおせっかいじゃ!」と流して貰ってもいいから、とりあえず聞いてくれ。
大事なお金を「簡単に」「苦労せず」「意識せず」貯めるには
以下の3ヶ条を抑えよう。
- 実家から会社に通勤しよう
- 先取貯蓄(財形貯蓄 or iDeCo)をしよう
- 保険に入ろう
実家から会社に通勤しよう
実家は最強だ。余程の毒親でないのなら出来うる限り、寄生しよう。単に寄生してはならない。月数万円でいいので、親に支払うようにしよう。
恥ずかしながら私は実家に3年ほど寄生していたが、意識することなく年収2年分は貯まった。(そして結婚とマイホーム購入であっという間に溶けた)
私は腐女子、本と同人誌と推しのグッズさえあれば生きていけた。この頃はまだスマホ全盛期でなかったため、グッズ以外、推しに貢ぐ機会も少なかった。
大人なので体形など殆ど変わらない。服はあるもので十分。(私の場合、呆れた親が勝手に買ってきたぐらいだ)
朝昼晩は実家に頼りまくり、朝晩は勿論、昼もお弁当を作って頂いた。
親への支払い3万円+趣味の本・グッズ代2~3万円=多くても月6万円の出費!
驚くべきローコスト!!!
……と、まぁ、私の情けなさ全開&実家の協力度合いにも左右されるが、家賃分が浮くだけでも大分、違う。
仮に、ひとり暮らしした場合を考えてみよう。パッと概算だが、
- ワンルーム 50,000円
- 食費 45,000円(一食500円計算)
- 光熱費 10,000円
ちょっと適当だが、かねこんな感じだろう。この時点でゆうに10万円超え。ここで取り出すは大卒初任給平均額20万円だ。半分、でかい。
一人暮らしがいかに身の丈に合わないか分かるハズだ。
実家寄生が難しい場合も諦めてはならない。会社に寄生=社員寮や補助を利用する手もある。
先取貯蓄(財形貯蓄 or iDeCo)をしよう
5000円や1万円とまずは少額で良い。給料なり口座なり、自動的に引かれる財形貯蓄を設定しよう。
財形貯蓄の場合、あまり大きい金額にするとキャッシュが減って引き出し回数が多くなる=手数料がかかる。積み立てているのを忘れるぐらいの金額が良い。理想は老後まで手つかずで置いておくことだ。
財形貯蓄を半年もしくは一年やってみて、まだまだ資金的に余裕があるなと思ったらiDeCoに挑戦してみよう。iDeCoについては下記の記事を参考にして欲しい。60歳まで引き出せないデメリットもあるが、税金面での優遇は大きい。
仮に財形貯蓄とiDeCoとで各1万円ずつ積み立てたと仮定しよう。年間24万円の貯蓄が行える。22歳から働き続けて、定年(60歳)まで38年。24万×38年=912万円の老後資金が自然と確保できたことになる。
まだまだ余裕で積み立てられる! という人はiDeCoを限度額いっぱいへの変更をしてもいい。財形貯蓄+iDeCoで確実に資金を貯められるようなら、国内外の配当株への投資を検討してみてもいいだろう。株の基本は分散投資。元本保証の預金+どうなるか分からない投資(株)もまた分散のひとつ。リスク分散は大切だ。
元本保証のない株が嫌! と言う方は財形貯蓄の額を増やせばいいだけだ。財形貯蓄・iDeCo・投資信託もしくは配当株のメリット/デメリットをきちんと理解した上で、自分のライフスタイルにあった割合にリスク分散していけば良い。
自分のライフスタイルに合わせてステップアップしよう。簡単に、意識せず、無理せずが重要だ。
・財形貯蓄を始める
・iDeCoに挑戦する→上限額までアップ!
・インデックス型投資信託もしくは国内外の配当株への投資検討
保険に入ろう
何でも良い、保険に入ろう。出来れば、新入社員を狙って会社にやって来る生保のセールスレディ以外から入るのが望ましい。
個人的におすすめなのは「県民共済」か「イオン保険サービスでの保険相談」だ。どちらもぐいぐい来ず、さっぱりしたものだ。
但し、共済は65歳から保障額が下がる or 掛け金アップするので一生涯保障には向いていない。とりあえず考えるのが面倒な人向けだ。まぁ、独身でそこそこ貯金があるなら保険自体不要とも言える。ただ、ここでは敢えて入っておけとすすめておく。理由は後述する。
主な目的としては
- 自分の葬式代くらい自分で出す
- 年末調整の保険料控除に挑戦だ!
の2つである。
自分の葬式代くらい自分で出す
いつ死ぬか分からない。立つ鳥跡を残さず。300万ほどあれば十分だ。
年末調整の保険料控除に挑戦だ!
こちらがメインである。余程、税金に詳しい人間じゃない限り、会社に入社して立ちはだかる難問のひとつ「年末調整」である。
簡単に言うと、年末調整=払いすぎた税金を取り戻すための書類となる。生命保険に入っていると、保険に入るための保険料に合わせてほんのちょびっとだが税金をかける額を減らしてくれる、結果的に税金がほんのちょびっと戻ってくるのだ。
ほんのちょびっとのために保険かよ、と思われるかもしれないが、独身貴族を貫く以外は後々、保険は重要となってくる。家族を路頭に迷わせてはいけない。そのための入り口だと思えば良い。
また、この年末調整なのだが、保険に限らず、住宅ローン控除や先に紹介したiDeCo(小規模企業共済等掛金)でも同様のことが発生する。
その時に慌てるよりは早めに慣れておいた方が良い。こういうのはウダウダ言うよりもやった方が早い。書き方が分からなければ会社の事務に聞くなり、単語を並べて検索をかければいくらでも出てくる。
最初はワケが分からなくても良い。
少し興味が出てきたら税金の本を読んでみるといい。分かりやすいと思ったネットのコラムでも構わない。
私的には下記の著書がいちばん分かりやすかった。フリーランス向けだが、最初に税金の全体像について触れているので、ざっくりと理解するにはうってつけの著書だ。
この本で分からなかった内容を、都度ネットで検索していくと大分、理解が深まる。
まとめ
ちょっとスタートは遅かったものの
- 財形貯蓄 月10,000円
- iDeCo 月12,000円(上限)
- 投資信託 月10,000円
- 配当株の購入
を、私は行っている。株関連は今年から、iDeCoに至っては来年からスタートだ。スタートが遅かった上に既婚者なので、老後までに退職金を考慮しても目標の半額程度しか貯まらない。が、二次創作フィーバーさえしてなければ(二次創作フィーバーとは)年金と貯蓄で慎ましく生きていける見込みだ。
だが、できれば、もうちょっとキャッシュ(現金)を増やして配当金を増やしたい(願望)
と、ならないように、若い内からコツコツとやっておこう。
記事の3ヶ条を抑えれば
- 簡単に・意識せず・無理せず
- ちょっと緩んだ金銭感覚を正しつつ
- 税金にも詳しくなれ
- 貯蓄出来る!
のだ。わーい!(ぱちぱちぱちぱち)
下手にバブルを経験せず、堅実に生きてきた若者なら大丈夫! やるっきゃない。実践あるのみだ。
ではでは、この辺で。
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