つい先日、カブドットコム一般信用にて「すかいらーく株200株を確保」した。一年前の私や、株・クロス取引に縁がない人は「だからなに?」と言われそうだが、クロス取引をしている側からするととても重要なことはご理解いただけるだろう。
私自身、今年5月まで株の「か」の字の知識すらなかった。そんな株いちねんせいみまんが何故、株に興味を持ったのか、このわずか5ヵ月の間で「投資をやるかやらないかは別として、投資の勉強だけはしておいて損はない」と豪語するまでに至ったのか。実体験を交えて、はなしてみようと思う。
株とわたし
株と小学生
さて、ここで私が初めて株と出会った時のことを話してみよう。いちねんせいみまんと言うぐらいなんだから「つい最近でしょ?」と即座に突っ込みを頂きそうだが、実はそうでもない。私が文字通り「株」と出会ったのは遥か昔、小学生の時である。いただきストリートというゲームをご存じだろうか。私が知らず知らずのうちに株に触れていたのはこのゲームが発端だった。
私がプレイしたのはファミコン版「私のお店によってって」だ。父の実家に落ちていたものを拾ってプレイしたので説明書などなく、実際にプレイすることで身体に覚えさせたと言っても過言ではない。
いたスト(いただきストーリトの略称である)は増資による店単価アップとそれに伴う株価アップで儲けるゲームである(余談だが、現実に当てはめるとインサイダー取引となるため違法行為である) 加えて、他プレイヤーの店にストップすると表示されている価格を払わないといけないすごろく型のマネーゲームである。儲けて目標金額に達した状態で銀行に行くとそこでゲームが終了する。
当時の私はこれにのめり込んだ。株の意味など分かってなどいない。だが、銀行で株を買い店の掃除(※)をすると「儲かる! お金が稼げる!」という点が子供心に響いた。毎月のお小遣いはなく、必要な時に必要な分だけ渡す方針の家庭だったため自分で自由に使えるお金が無かった。ゲームの中と言えど、持ち合わせているお金をどのように使えば勝てるのか、儲けられるのか。自分で必死に考え、お金を使う行為がとても楽しかったのだ。
文字をよく読まず、増資(ぞうし)を掃除(そうじ)と思い込んでいた。店を綺麗にすると店の値段が上がるのか! と本気で思い込んでいた。弟に指摘されて気づいた過去持ちだ。恥ずかしい。
何だかんだでファミコン版が一番面白かった。特に音楽。最終的にはやり込みすぎて壊れてしまい、ラストステージの宇宙星雲をクリアしたら流れるスタッフロールしか流れないゲームとなってしまった。いくらリセットしても宇宙服を着ての表彰台から始まるエンディングが流れるだけのゲームっていったい。
株と社会人
いたストではコツコツ株を買い、一気に掃除ならぬ増資をすることで大儲け一人勝ちの多かった私だが、それ以外は堅実な家庭で育ったため典型的な投資=悪の図式が出来上がり、実際の株取引に手を出すことはなかった。新入社員の頃はお金はあるけど多忙な日々であったし、子供が生まれてからはここぞとばかりに二次創作のため命を削っていたぐらいである(創作活動は命がけ)
SNSのはやりで二次界隈の距離感がおかしくなり、ちょっと疲れた時のことである。イオン株と出会った。株を持っているとオーナーカードが貰える? キャッシュバック? なにそれ欲しい。
近所にイオンがあり、生活必需品の殆どをイオンで揃えるくらいのイオニストである。元はすぐに取れると試算出来た段階で「どうすれば株って買えるの?」「NISAってなに?」と株にのめりこんでいったワケである。ちなみに、未だにイオン株は買えていない。もうちょい下がるかな下がるかなと思っている内に高騰していった。初心者あるあるである。
イオン(8267)
年初来安値 1736円(2018/03/02)
年初来高値 2746円(2018/09/28)
2018/10/26執筆時点。せんえんも上がるなんて誰が予想した
株(投資)の勉強をしておいて損はない
はっきり言おう。絶賛勉強中の身だが、勉強はしておいて損ではない。そう言うと真っ先に「元本保証じゃないでしょ?」「所詮、ギャンブルじゃない」と言われがちだが、ごもっともだとは思う。ここがひとつの障壁なのだろう。では、ひとつひとつ論破ならぬ吟味してみよう。
株(投資)は何故、元本保証ではないのか
では何故、元本保証じゃないのか。まずはそこを明らかにすべきじゃないだろうか。分かりもしないのに「悪」と決めつけるのが早計すぎる。明らかにしてから「悪」と決めつければいい。そういう人はそもそも株(投資)に手を出すべきではない。
疑問の解決になっていない! と言われそうだが、敢えて言わせて貰う。だからこそ、勉強するべきなのだ。
簡単なことだ。株投資家のブログを読み漁り、関連コラムを読み漁り、この本を読んだ上で実際に株取引してみれば分かる。元本保証はおろか、株で利益を得るのは想像以上に難しいことが身に染みて分かる。ただ、イコール悪になるかは個人によるだろう。出来ればこの記事を、もう少し読み進めて欲しい。
ちなみに私はコレに似た下記の本も購入したが、書かれている内容は似通っていた。どちらか一冊で十分だと思う。本当に基礎から知りたい人は上の本、ちょっとした株の知識がある人は下の本といったところだ。
株(投資)はギャンブル? では、宝くじは?
別の視点から攻めてみよう。宝くじを購入していないだろうか。ちなみに投資に興味がないうちの同居人は買っている。ジャンボ系(ミニ含む)を年10口くらいだろうか。大した額を買っていないが、一攫千金を得られる可能性もある。が、大抵は10分の1になって返ってくる。
投資額 :3000円×10口=30,000円 リターン:300円×10枚=3,000円 損 :27,000円
では、この額を株に投資してみたらどうだろうか。優待株で有名なMRK HLD(通称マルコ 証券コード:9980)で計算してみよう。
投資額 :@242×100株=24,200円 配当 :1~4円/株=100円~400円/年 株主優待:RIZAPグループ商品2,000円相当×2回=4,000円 (2018/10/26終値で試算)
日本株は一単元(100株)で購入するのが通例で、株主優待がつくのも一単元からが多い。さて、勘の良い方はお気づきだろう。株は本当にギャンブルなのだろうか。
勿論、万が一で宝くじが当たるかもしれない。株だって、購入時の値段をずっと保っていられる保証など何処にもない。配当や株主優待だって永遠に出るか分からない。だが、考え方ひとつだと思わないだろうか。
宝くじは大金が当たる可能性がある。だが、はずれてしまえば所詮、無価値の紙切れ。
株とて会社が倒産すれば無価値の紙切れになる。だが、会社が存続さえしていれば(会社により差はあれど)配当が出るかもしれないし、株価以上のリターンが見込める株主優待が貰えるかもしれないのだ。
株(投資)はマネーゲームの一種
と、私は感じた。株(投資)の勉強をして、真っ先に私が感じたのは「株(投資)って奥が深くて面白い」「そこらのスマホゲームに貢ぐぐらいだったら、株に貢げば良かった」と本気で嘆いた。
私は腐女子なのでよく見かける言葉が「推しに貢ぐ」なのだが、それを「株に貢げば良かった」と思ったワケだ。勿論、推しも大事だ。大事だけど……ガチャは出るとは限らないのだよ!!!(この辺の葛藤は理解して欲しい)
生活苦してまで推しに貢いでいる人も居るが、比較的スマホゲームは余裕資金(おこづかい)の範囲でやってる人が多いだろう。一度、考えて欲しい。スマホゲームに求めているのはスリルなのか、戦略なのか。はたまた、単なる暇つぶしなのか。そういう人ほど、株(投資)は勉強して欲しいし、マネーゲーム感覚で試して欲しい。
純粋に推しに貢いでいるんじゃ! と言う方は是非、変わらない貴方のままで。
まとめ
マネーゲーム感覚で、と書いてしまったが、勉強しつつ実際に株に触れつつ……で良いと思うし、今の私がまさにそんな感じだ。まずは失っても良い範囲の余裕資金でやっている。老後になって「お金が足りない!」「そうだ、株(投資)をしよう!」のノリで決して失敗したくないからだ。
株(投資)の勉強だけでもやっておけば、リスクを知っているからそんなことにならない。実際に触れておけば株(投資)のリアルの怖さを知っているから簡単に騙されやしない。だからこそ、実際に投資するかしないかはこの際置いておいて、勉強だけでもしておいた方がいい。そして少しでも興味を持てたのなら株(投資)を実際に体験して欲しい。
素人ながら5ヶ月間勉強して、実際に株に触れて今の私は「IPO」「クロス取引」「株売買」「投資信託」を経験している。詳細は割愛するが、IPOは当選したことないが宝くじより遥かにリスクが少ない。クロス取引だってすかいらーく一般信用確保出来たので、1500円程度で11,000円の優待券が貰えちゃったりするのだ。
あくまでも1500円程度で11,000円の優待券が得られるのは私の場合の話だ。当該株を現物で100株持っており、あと200株を一般信用で確保した。あくまでも1500円は後者分の手数料の話をしている。この辺も色々と深いのである。株(投資)は勉強すればするほど沼だ。
体験しないと分からないことも書ききれないくらいあった。だが、今のところそこまで損はしていない。TAT〇RU株で火遊びして、少々火傷したことなど忘れた(初心者あるある その2)
一年目は勉強がてらトントンになればと色々と経験を積んでいるところだ。今は「外国株」「ETF」「S&P500」辺りの単語に敏感になっている。これから私自身も、株価に多大な影響のある世界情勢もどうなるか不透明だ。だからこそ、今のうちに、そこそこ体当たりでチャレンジしていきたい所存である。
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