うちは共働き夫婦だ。世帯年収は1000万円前後である。約十年前、頭金1000万円+住宅ローンは約3000万円で組み、一戸建てを購入した。
世の中からすれば、単身の年収1000万円より有利! 余裕のある家計! などと言われており、住宅ローン3000万円も余裕でしょ!? と言われそうだが、そうでもない。
結論だけ言うと、結構つらい。払えないことはないが、他にお金をかけられない! と言ったところだろうか。子供だって2人居る。学費やら何やらこれからもっとかかってくることだろう。切実な悩みとしては老後に向けての貯蓄が出来ない……である。
多少フェイクをまじえるがリアルの話である。心して聞いて欲しい。
「住宅ローン3000万円」リアル事情
うちの基本スペック
である。ポイントは夫がやや高齢なことだ。
パッと見てお分かり頂けるだろうが、定年までに住宅ローンは返済しきらない計算である。繰上返済必須なローンの組み方と言える。その頃の同居人年収基準で5~6倍のローンを組んだ。当然、同居人の年収で余裕ある返済……とはいかない。私が働いているから、かろうじて「ちょっと余力があるかな?」と言ったところだ。私が倒れた瞬間に火の車になるのは目に見えている。
当初は専業主婦になってくれと言っていた同居人も薄々感づいたらしく、言わなくなった。逆に「働き続けるんでしょ?」と言う始末である。
この辺は単純に勉強不足だった。持ち家=負債とも言われる時代である。失敗したなと思ったがもう購入してしまったし、隣近所の関係は良好(?)だし、家自体に不満はないのでヨシとする(立地は然程良くないので処分時に困るぐらいだろう)
「住宅ローン」返済時の誤算
住宅ローンとのお付き合いは長い。当然、誤算も生じる。ここで私がぶちあたった誤算について上げさせて頂く。
慎ましい生活を自分が出来たとしても、伴侶が出来るとは限らない
これは大きかった。ぶっちゃけ私だけの金銭感覚だったなら、住宅ローン残高は500万円近く違っただろう。
当初、私は身の丈にあっていないローンを組んでしまったと後悔した。心配性なので色々と後から調べて(遅いよ)不安の拍車をかけている節があった。それを同居人に涙ながらに相談したことさえあった。
本当かよ! と思ったのは事実だ。この頃、同居人の給料は異動したて+残業なしで最低賃金であり、残業しまくりの私とほぼ同じ額しか稼いでいなかった。
不安は的中する。同居人は楽観主義だ。独身時代が長かった分、買いたいものを買ってしまう人だった。結婚しても変わらなかった。私がポツリと「これいいなぁ」と言えば勝手に購入し、高いものも何の躊躇もなく相談なしに買ってしまう。
一度「独身時代と同じ感覚でお金は使わないで!」と怒ったが聞きやしない。
子供が居る今でも変わらない。子供が「欲しい!」と言ったものを言われるがままに買ってしまう。十年経っても数ミリも成長していない。
買うこと自体は許せる。それで子供が大事にしてくれるなら……と思うが、UFOキャッチャーやガシャポン、おもちゃ付お菓子などすぐに飽きて捨ててしまうようなものまで、ダラダラと言われるがままに買ってしまうのだ。
同居人の中にはお小遣いや予算という概念がない。この辺は言い出すとキリがないのでこの辺に留めておくが、夫婦間で金銭感覚が違うのは致命的ということだけ記載しておく。
住宅ローン減税+税制改正のワナ
既に税制改正されているので、まったく同じ問題にぶち当たる人は居ないだろうが、似たような問題は今後も起きると思うので記載させていただく。
住宅ローン減税がある内はむしろ、返済しない方が吉なのは何となく知っていた。だが、手元に残しておくと使ってしまう危険もあったため、住宅ローン減税期間でも住宅ローン減税を最大限使えるギリギリの範囲でちまちま繰上返済をしていた。
だが、その途中で16歳以下の子の扶養控除がなくなったのが誤算(※)だった。扶養控除が生きていれば、住宅ローン減税をフルに使えるように計算して繰り上げ返済していたのだが、扶養控除自体なくなってしまったため、実質減税枠が広がってしまったのだ。
※子供手当を増やす代わりに、の時に税制改正したやつである。実に腹立たしい。しかも当初は2万6千円じゃなかったっけ?
うちは既に子供が2人居たので……お察し頂きたい。繰り上げ返済してなければその枠分減税されたのに! 状態である。逆に損をする結果となった。それならもうちょっと期間を置いて返済したのに! 状態である。
「住宅ローン3000万円」返済の今後の予定
同居人との金銭感覚の違いと税制改正により、予定が大分狂ったが
ので何とかなりそうな見通しではある。まぁ、同居人がどこまで信用できるかがカギなのだが。
今年に当初組んだ固定金利(10年)が終了してしまうので、契約更新もしくは借換を検討しなくてはならない。
今より利率が低く、返済額が抑えられるような契約やら借換を同居人が出来るのか。とても不安である。
腹立たしいことこの上ない。せめて、私が話までつけてお膳立てするから言われたとおりにやってくれれば良いものを。それすらしてくれない。……どんな意地をはっているだろう。世の旦那様方、是非、意見を聞かせて欲しい。
最悪、大体同じ利率で固定を15年……最低でも10年組めれば、繰り上げ返済を一定額/年ですれば同居人65歳までに完済できる見込みはつけられたので、最低限そこは満たして欲しいと思っている。
まとめ
要は何が言いたかったのかと言うと、余力のない住宅ローンを組む場合は夫婦お互いの金銭感覚が合っていること前提にしないと途端に破綻する、と言う事実である。
金銭感覚の不一致、離婚の原因もこの辺が一番多いのだろう。
一般的には年収の5~6倍のローンは平気と言うが、個人的には4~5倍に留めておいた方がいいと思う。あとは伴侶がコントロールできるかがカギだ。
今さえ良ければ……なら何とかなる。だが、そうすれば老後はひもじい生活必須だ。贅沢は言わないから、お金のことを気にせず年に一、二回国内旅行に行きたい。私はそれを目標に現在、貯蓄を見直している。
今は月約3万円ペースで貯蓄(学資や子供手当とは別で貯蓄)しているので、投資信託の方でもう2万……増やせればと思っている。
現時点で何も考えずに、だらだらお金を使うような人間が、その時になって改心するなんて到底難しい。
言うほど簡単なことではない。生活レベルも投資と同じ、地道にコツコツである。
ではでは、この辺で。
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